サントリーニ島からアテネへ移動 ロストバゲージ連勝記録は(かろうじて)続く

本日は、サントリーニ島からアテネに移動する日である。

サントリーニ島は、滞在4日目にして、初めて朝から雨が降っていた。そのため、毎日、海を見ながらテラスで取っていた朝食は、この日は初めて室内で食べることになった。サントリーニ島のような、町歩きをしてなんぼの観光地で、雨が降ったのが移動する最終日で不幸中の幸いであった。

サントリーニ島

せっかくだから、サントリーニ島の朝ごはんはこんな感じでした。美味しく…は…なか……(これ以上は自粛)。

ちなみに、このサントリーニ島のホテルでも、ギリシャのほとんどのトイレがそうであるように、トイレットペーパーを便器内に流すことができなかった。備え付けのふた付きのダストボックスに捨てるのである。

ついつい日本でのクセで、トイレットペーパーを便器内に捨てそうになるので、それを防止するために、我々はトイレットペーパーホルダーの所に「捨てるな!」と(日本語で)書いたメモを貼っていた。それが、ルームクリーニングの時に、もちろんギリシャ人は日本語など読めないので、このメモがゴミだと思って、捨てられてしまうのだった。

「捨てるな!」と書いてあるメモが捨てられる、というのが何とも可笑しかったが、一泊目の時にまず捨てられたので、やっぱりメモが無ければ紙をうっかり流してしまいそう、てなわけで、また新しく作って貼り付けた。そしたら、翌日にまたそのメモは捨てられた。

明らかにテープで貼ってある、(ギリシャ人にとっては)意味不明な言語の書かれた紙を、ゴミだと断定して捨ててしまわれるのも、何だか可笑しかった。何かおふだみたいな、気持ちの悪いものだとでも思われてしまったのだろうか。お掃除していた人にとっては、「何度捨てても同じものが貼ってある…」というちょっとしたミステリーだったかもしれない。

さて、ホテルから空港までは、フィラ経由でバスでも行けるのだが、スーツケースを持ってバスを乗り換えるのはちょっと大変なので、3人もいるし、ホテルまでタクシーを呼んでもらった。

ホテルのオーナーも一緒にタクシーを待ってくれたのだが、このタクシーがなかなか来ない。ノンビリ地中海時間だねえ。結局タクシーは15分遅れくらいでやってきて、来た時も空港からホテルまで送迎してくれた運転手だった。

オーナーに手を振って我々はタクシーに乗り込んだ。

この運転手さんも、それほどペラペラとはしゃべらない。ギリシャとイタリアの国民性は、やっぱり違うなあという感じ(イタリア人のタクシー運転手は、流しっ放しのラジオのようによくしゃべる人が多い)。それでも無愛想とか不親切ということはなく、タクシーが空港に着くと、雨の中、スーツケースを屋根のある場所まで運んでくれた。エフハリスト!

バイバイ、サントリーニ島!私にとって、記念すべき初めて足を踏み入れたギリシャの地となった。観光客に慣れている島ということもあって、ストレスなくあちこち回ることができ、ギリシャ初心者には周遊しやすい島だと感じた。

サントリーニ島

アテネに行く飛行機は、往路と同じでエーゲ航空である。

我々はエーゲ航空の、早割のようなチケットを購入しているのだが、この早割チケットは、正規チケットより格安な分、荷物を預けると23kgまでの荷物一つにつき、25ユーロ支払わなければならない。じゃあ、機内持ち込みにすれば良いのでは?という話だが、その場合は、8㎏までの荷物で、大きさは、56×45×25cmの立方体内に収まる大きさでなければならない。

姉と私のスーツケースは、どんなに歯を食いしばっても、機内持ち込みサイズにはできないのだが、母のスーツケースは、国際線持ち込みサイズだ。往路は何も考えずに預けてしまい25ユーロ払ってしまったが、もしかしたら機内に持ち込めて、25ユーロ払わずに済むのではないかというナイスな意見が姉から出た。

そこで、エーゲ航空のカウンターで重さを量ってもらうと、9㎏だった。うん、これは、努力する価値のある重さだね、ってわけで、母のスーツケースを開けて、重さのある荷物を取り出して、姉や私のスーツケースに移した。

さて、再チャレンジっ!…結果は8.3kgくらいであったが、カウンタースタッフは「このくらいならOKよ」と甘めのジャッジをしてくれた。

あとは、56×45×25cmに組み立ててある、鉄枠のなかにスーツケースが収まることを、スタッフに目で確認してもらえばOKである。母のスーツケースは、ハードのファスナータイプで、やや伸び縮みするので、スーツケースベルトでギューッと絞って…とかみんなで悪戦苦闘していたが、ふっと姉が言った。「これ、別にフツーにこのままでも、あの枠の中に入るんじゃない?」。

…入れてみると、結構あっさり枠内にすぽっと入った。もともと楽勝だったのに、ああでもないこうでもないと大騒ぎしていた我々。いいんだよ。勝利ってものは、石橋を叩いてでも手に入れるものなんだよ。

スタッフさんは、「ハイ、わかりました」てな感じで目で確認してくれたけど、たったそれだけ…?「このスーツケースが基準を満たしたってことをスタッフさんが確認した」っていう証拠がないとダメなんじゃないの?

周りを見渡してみると、何人かは大きめの荷物には、エーゲ航空のタグを付けてもらっていたので、「あれが無きゃ、いけないんじゃないですか?」と聞いてみると、タグをもらえた…。

…うん、つまり、結構いいかげんってことよね。乗客の中には、どう見ても8kg以上ありそうな荷物を持ち込んでいた人もいた。たぶん、こちらから申請しない限りは量ったりしないのだ…。ただ、季節やスタッフによって違いはあると思うので、ご注意を。

このサントリーニ島の空港も、搭乗までの手順は、ややフクザツだった。

1.まずはチェックインカウンターで航空機を発券する(予約してない人は購入する)2.荷物類の確認。機内預けと機内持ち込み荷物が、それぞれ重さや大きさの基準を満たしているか量ってもらう

3.機内預け荷物(1つにつき25ユーロ)の料金を、右手後ろの方にある、他のカウンターに支払いに行く

4.レシートを受け取って、またチェックインカウンターに戻って、ここで正式な航空券を受け取る

5.機内預けの荷物は、このチェックインカウンターではなく、カウンターの右の方にある、荷物検査場のような所で預ける

6.自分たちは機内持ち込み荷物を持って、左の方の手荷物検査場から、ゲートの方に入る

…わかりにくっ!まあ、わかりにくっ!ではあるが、かなり小さい空港だし、特に冬は便数も少ないので、混乱することはなかった。預けた荷物も、どうやってこの便の荷物だってわかるのかなあ…と不安になったが、そもそも午前中は、我々が利用するこの1便しかなさそうだったから、問題なかったし!

機内持ち込みの荷物は、機内が狭いためか、大きめの荷物は、搭乗するためのタラップ(飛行機に直接乗り込むための階段)を上がる時に、タラップの下でスタッフさんに集められた。…コレはわけがわからなかった。機内持ち込み荷物と、25ユーロ取られる機内預け荷物の違いが、これではマジでよくわからないよ。

よくわからないが、とにかく機内持ち込み荷物として、タラップの所で預けた荷物は、到着時はタラップの下で受け取る形で(コレ、他の人に間違えて持って行かれる可能性はなきにしもあらずだったよ)、機内預け荷物の方は、通常通り、ベルトコンベヤーの場所で受け取る方式であった。うーむ。イマイチ理解しがたいシステムであった。

さーて。往路と同じように、45分のフライトは本当にあっという間だった。たった45分しかないフライトなのに、母は「お昼ごはんは出るのかな?」とかトンチンカンなことをのたまっていた。かあさんや、今から我々がどこに向かっているかわかっているかい?
そうっ!ギリシャ神話の本場(本場って何だよ)、アテネだよーーーっ!!!(キラーン!)

ギリシャ神話大好きな私が、幼い頃から憧れていたアテネっ!学生時代に、アジア方面への学生旅行を企てていた友人たちに、「どこか行きたいとこある?」と聞かれて、「アテネ」と答えて困惑させてしまったアテネっ!アテネ、アテネっ!

そして、アテネ空港には実にスムーズに到着。さあっ!ギリシャ神話の世界に繰り出すぞっ!!!

…と言いたいところだったのだが、な・何と。私のスーツケースがなかなか来ない。姉と一緒に預けて、姉のスーツケースはさっさと出てきたのだが、私のスーツケースの方は現れない。

まあ、日本と違って、スーツケースが出てくるのは、イタリアとかでも手際が悪くて遅かったりするので、最初は気楽に待っていたが、1回、2回と荷物の流れが止まるインターバルがあり(一気に荷物を運んでからベルトコンベヤーに流さずに、おそらくこのインターバルの間に次の荷物たちを取りに行っているのだと推測される。実に効率の悪いやり方)、ふっと気が付くと、同じ飛行機に乗っていた人たちはほとんどいなくなっていた。

荷物を待っているのは、私と、中国人団体客の男性一人と、アクロティリ遺跡で一緒だったスペイン人カップルの男性だけ。しーん。

3人で顔を見合わせ、中国人男性が英語で私に「もう終わりですか?」と聞くが、そんなこと私が知る由もナイ。しーん…。

えー。サントリーニ島から、アテネまでわずか45分の直行便ですよ、アナタ。いくら何でも、ロストバゲージなんて、むしろやらかす方が難しくないすか?

今まで悪名高いシャルルドゴール空港経由便や、わずかな乗り換え時間での乗継便をもロストバゲージなしで乗り切ってきたのに、まさかまさかこの「たった45分の直行便」でロストバゲージを体験する時が来たと言うのか…!

3人で、ベルトコンベヤーの向こう側をじーっと覗き込むこと、何分が経過しただろうか。しばらくして、希望の車の音が聞こえてきて、また、荷物が流れ始めた!…中国人の荷物…キター!続いて私の荷物………ようやくキター!!!スペイ人の荷物も…キター!!!

よしよし、ハッピーエンド、みんな幸せ!と思ったのだが、スペイン人男性は、他にも荷物があったらしく、まだ待っていた。…が、ついにベルトコンベヤーは完全に停止してしまった…。しーん…。

…ええっ!?マジでロストバゲージが発生したの!?…スペイン人男性は、この後バゲージクレームカウンターへ向かっていたので、本当にロストバゲージだったのだ…。ええー…直行便でどうしてこんなことになるの…教えてほしいよ…。

無事に帰ってきた私の荷物は、いったいドコに置かれてたんだ…という感じで、たった45分のフライトでほこりまみれになっていて、ガム屑もくっついていた。たった45分の間に、私のスーツケースちゃん(愛称はクリスティーナ)に何が起こったと言うのだ…!?

…推測するに、こんなに汚れている理由は不明だが、サントリーニ島からアテネ経由で、どこか他の町に乗り継ぐお客さんが何人かいたのではないかと思う。私と中国人とスペイン人の荷物は、間違えてそちらの方に行ってしまい、途中で「ア、これ違うよ」と、戻って来たのではないかと思う。だって、たった3つだけ車で運んでくるってちょっと不自然だものね。

それで、スペイン人の荷物の一部は、間違いに気づかれずに、そのまま乗継の人の荷物にくっついていってしまったんじゃないかな…。…あう…直行便でのロストバゲージは「確率が低い」と言われているが、「確率がゼロ」でないのはどうしてなんだろうと、つねづね思っていたのだが、こういうことが起こりうるってことなのね…。

さて。では、とりあえずアテネ市内の予約しているホテルに向かおう。空港からアテネ市内までは、バスや鉄道など、いろいろな手段があるのだが、スーツケースもあるし、ギリシャビギナーだし、市内まで一律35ユーロのタクシーを使うことにした。

タクシー乗り場は、表示に従って行くと、空港ビルを出てすぐであった。アテネのタクシーは黄色で統一されているらしく、黄色い車がずらっと並んでいる。先頭のタクシーに乗ろうとすると、その前にいたタクシーがお客さんと交渉していたのだが、どうやら客がタクシーを使うのをやめたようで、そちらの方に呼ばれた。

…のだが、ちょっとこのタクシー運転手、何だかイヤだなあ…と、姉も私も直感で思った。最初に乗ろうとしたタクシーの運転手は、わりとさわやかなお兄さんだったのだが、我々が呼ばれたタクシーの運転手は、何だかもさっとしていて、頼りない感じ…イヤ、人を見かけで判断してはいけないことはわかっているのだが。我々の前のお客さんが利用を止めたのも気になるし…。

どこまで行くのかと英語で聞かれたので、「アテネ市内まで」と答えると、「40ユーロ」と言われた。「えっ?35ユーロじゃないんですか?」と姉が、そこに市内まで一律35ユーロと書かれた看板があったので指さしながら言うと、スーツケースを既にトランクに入れながら、「スーツケース代があるから」と言われた。

イタリアでもスーツケース代はよく取られるものなので、そんなものかな…と思いながら、もうスーツケースも詰め込まれているし、乗車した。

乗車してから、姉が「スーツケース代って取るものなのかなあ…?」と言いながら、地球の歩き方をパラパラめくっていると、運転手はミラー越しに、それをちらちら見ているような仕草なのが何だか気になる。落ち着きがないと言うか、挙動不審と言うか…。いきなり車内で煙草を吸いだすし、何だかちょっとやな感じだなあ…。

おまけに、我々の今回のアテネ滞在は、ギリシャ初心者なので、通常の予算よりちょいと奮発して、アクロポリス近くの「AVA」という、地球の歩き方の地図にも掲載されているような、そこそこ著名なホテルを予約しているのだが、その場所がわからないと言う。

ホテルの住所を見せると、首をひねりながら走るのだが、我々は皆思ったよ。「カーナビあるんだから使えばいいじゃん」。

ついにはホテルに電話をかけて、場所を確認する始末。電話でようやくわかったらしく、「ホテルのこの住所が間違っている」と弁明したのだが、ホントかな…という感じ。

そして、無事にタクシーは、迷いながらもホテルに到着したのだが、何と運転手は、「電話をかけたりしたから、電話代も含めて50ユーロ払ってくれ」と言い出した。はあ!!?姉が「何言ってるんですか。定額は35ユーロでしょう!?」と言い返し、一歩も引かない姉。

タクシーの後ろには車がずらっと並び、クラクションを鳴らされる運転手。最後の方は若干、運転手は泣きそうな顔で、「じゃあ40ユーロだ!」と何度も何度も繰り返した。まあ、3人分で5ユーロのスーツケース代というのは、イタリアの相場とでしか比べられないけど、それほどぼったくりには感じないので、40ユーロ払って、別れた。

…結局、このスーツケース代が、不当に取られたものなのかどうかは不明であった。空港からの一律35ユーロに、荷物代まで含まれているものなのか、正確なところがわからないのである。ただ、空港からアテネまでのタクシーには、ぼったくりが多いとはよく言われる。そのため、乗車前に、料金交渉は必ずしておいた方がよいと感じた。

それにしても、この運転手は、全体としてヒドカッタな…。やはり、最初に感じた「何かイヤだな」という女の勘は正しかったのだ。数いるタクシー運転手の中でもブービーだったと思う。このタクシーに乗る、と決めるまでは、安易に荷物を詰め込ませたりして、流れのまま乗車しないようにしようとお勉強になった。

憧れの地アテネで、最初に関わったアテネ人がブービーだったのは、ちょっとテンションが落ちかけたが、気を取り直してAVAホテルっ!

ギリシャ初心者ということで、イタリアでは個人経営の小さなレジデンスに宿泊することの多い我々としては珍しく、24時間フロント体制の、値段もそこそこする4つ星ホテルを、清水の舞台から飛び降りるつもりで予約したのである。(ちなみに清水寺は、実際言ったことがあるが、あの舞台から飛び降りるという表現はやや間違っている気がする。飛び降りたら大ケガ確実だよ。ギャンブルなんてものじゃなくて大ケガ確実。)

ホテルでは、細身の男性と、細身でない男性がお迎えしてくれた。二人ともビシっとスーツを着込んでいる。おー。こんな感じのホテルに泊まるのは、本当に新鮮だなー。そして、狭いながらエスカレーターもあり、細身でない方の男性が、我々をエレベーターに乗せて、3階のボタンを押し、自分は乗らずにエレベーターを閉めた。

てっきり、スタッフさんとはエレベーターに乗った時点でお別れで、部屋には自分たちで行けばいいんだろうなと思っていると、エレベーターが3階に到着してドアが開くと、目の前に、何とあの細身でないスタッフさんが、やや息を切らせながら立っているではないか!

えーっ!?彼はエレベーターに負けないスピードで、階段を駆け上がってきたのだと思うが、やや高級なホテルってこんなものなの!?普通に一緒にエレベーターに乗ればいいと思うんだけど!

このAVAホテルは、24時間フロント体制のホテルとしては珍しく、キッチンがついている。スタッフさんは、キッチンの使い方の説明を一通りしてくれた。

トイレに何も表示は無かったのだが、念のために、トイレに紙を流していいか尋ねてみると、紙は流さないようにと言われた。へー!このレヴェルのホテルでも流してはいけないということは、ギリシャでは、ホテルの格とは関係なく、トイレに紙は流せないと思った方が良いってことだね!

ギリシャで紙をトイレに流せないのは、下水の排水管が狭いためだと聞いたことがあるので、下水管の問題であれば、ホテル側でどうこうできるものでもないのだろう。

アテネ

せっかくだからAVAホテルの内装の写真をご紹介。いやー四つ星ホテルっ!ホラ、ギリシャ初心者だからね!四つ星っ!(お父様、本当にありがとございマス…←コレ、私信です)

…などと、スタッフが部屋を出て行ってから、四つ星撮影にいそしんでいると、すぐに部屋のドアをノックされた。開けると、さっきのスタッフさんが、「ウェルカムドリンクです」と言って、シャンパンを運んできた!

アテネ

「宿泊ありがとうございます」のメッセージカード付き…。何だか私は、スゴイゼイタクをしてしまっているのではないだろうか…?普段の旅行が(予算が)ミジンコ旅行だから、慣れない待遇にだんだんソワソワしてきてしまった。ソワソワ。

そういえば、このホテルはロケーションもよいはずなのだ。初ギリシャだから、「あんまりアテネの治安が恐くて、夜に外出できない時は、ホテルの部屋から神殿のライトアップを見よう」という慎重論が出て(我々は慎重な家族…ッ!)、窓から神殿の見える部屋を選んだのだ(ミジンコのくせにマジゼイタク)。

そこで窓から外を見てみると…
アテネ

おーっ!左にゼウス神殿っ!ギリシャ神話だよーっ!!!
右の方は、アクロポリスのハズなのだが…

アテネ

…………何コレ。タダの裏山じゃん。ギリシャの柱の一本も見えないんじゃ、いくらアクロポリスの裏山と言っても、そこらへんにある裏山と変わらないでありますよ。

というわけで、アクロポリスの眺めは、ちょいと残念ではあったのだが、まあゼウス神殿がしっかり見えるのだから、これ以上のゼイタクは言えないさ、と思った。シャンパンまでもらっちったし…。

昔から憧れの地であったアテネ滞在がこれから始まる。初めてのアテネではあるが、このしっかりしまくった四つ星ホテルの滞在なら、安心感バツグンである。むしろ自分が、慣れない四つ星ホテルでそそうのないようにせねば、と気を引き締めた私であった(旅行中なんだからリラックスしてください)。