3/6フィレンツェ旅行記4 通ったよ!ヴァザーリの回廊!

フィレンツェ8泊の4日目。フィレンツェでは、グダグダと、その日に行きたい場所に行くのが我々の流儀なのだが、今日だけは、予定がしっかり決まっている。

というのも、本日は、ヴァザーリの回廊への入場予約をしてある日なのであるっ!

「ヴァザーリの回廊」とは、ウッフィツィ美術館から、ヴェッキオ橋の上を通り、アルノ川の向こう側のピッティ宮へと続いていく回廊のことである。

ヴァザーリの回廊

この画像で「コレ」と指してあるのが、ヴァザーリの回廊。

メディチ家のコジモ1世がフィレンツェに君臨していた際、今ウッフィツィ美術館になっている建物は、政務をとる場所、つまり仕事場で、ピッティ宮は、生活の場、つまり自宅だったそうだ。仕事場と自宅を移動する際に、外に出なくても済むように、仕事場と自宅を回廊でつないでしまったのだ。

かー!金持ちは考えることが違うねえ!まあ、外に出ない方が、外敵から身も守れるしね。コジモ1世のお気に入りである芸術家のヴァザーリが設計したので、「ヴァザーリの回廊」と呼ぶのだそうだ。

このヴァザーリの回廊だが、通常は観光客に開放していない。だが、旅行会社がまとまった人数での入場許可をもらい、ツアーを催行している場合がある。ヴァザーリの回廊を通りたければ、こういったツアーに申し込めばよいのだが、このツアーが、非常に高額なことが多い(100ユーロ以上…)。

よって、私は、つねづね、ヴァザーリの回廊を通って、メディチ家気分を味わいたい!と思っていたのだが、財政事情によって毎年断念していたのである。

そして今回、またフィレンツェ行きが決まってから、何気なくヴァザーリの回廊情報をググっていると、なななんと、ヴァザーリの回廊を期間限定で、一般予約公開しているという情報を見つけた(期間限定だったため2012年5月現在は一般公開していません)。

わざわざ旅行会社に申し込まなくても、個人で予約すれば、予約料込みで、わずか10.5ユーロで、ヴァザーリの回廊を通れるというではないか!しかも、この10.5ユーロには、ウッフィツィ美術館の入場料も含まれると言う。…ウッフィツィ美術館の入場料も含まれる、だと…?

チョット待ッタ。ウッフィツィ美術館の入場料は、予約した場合は予約料込みで10.5ユーロなので、10.5ユーロでウッフィツィ美術館とヴァザーリの回廊どちらも鑑賞できるということは、事実上、ヴァザーリの回廊はタダで見せてもらえるってことにならないか!?タ…タダでヴァザーリの回廊っ!?これは、何が何でも予約せねばならないっ!というわけで、公式サイトの電話番号に、電話攻撃っ!!!

…してみたのだが、電話の自動アナウンスが、早口で何言ってるかわからないっ…。オウっ…数年前にミラノの最後の晩餐を電話予約したので、私の語学力って結構イケてる!?と自信を持ってしまったのだが、華麗なる思い違いだったようだ…。

ずずーんと落ち込んでいる私を見ながら、語学力というものに関するプライドを一切持たない姉は、「じゃ、宿泊するレジデンスに頼んでみようよ」とあっけらかーんと言い放った。で、レジデンスのオーナーに、ヴァザーリの回廊の一般予約をお願いしてみると、あっさりと予約を取ってくれた…。

というわけで、本日の11時30分に、ヴァザーリの回廊を予約っ!

ヴァザーリの回廊鑑賞は、1回につき25人までで、ウッフィツィ美術館からガイドさんつきで始まり、川向うのピッティ宮で解散となる。そのため、ウッフィツィ美術館の鑑賞は、ヴァザーリの回廊鑑賞より先に終わらせておかなければならない。

で、ウッフィツィ美術館は9時に予約を取った。2時間半あれば、私も姉も母もウッフィツィ美術館は2回目なので、じゅうぶんゆっくり鑑賞できるだろう。

9時10分前くらいにウッフィツィ美術館に行くと、予約していない人たちの行列は、すでに長蛇となっていた。逆に、予約の方は行列もなく、スイスイと進んでいた。ちなみに予約している場合は、入口とは反対側の3番窓口でチケットを受け取ってから、入口に行かなければならないので、注意が必要。予約チケットを受け取るには、予約番号が必要なので、控えてくるのをお忘れなく!(実は我々は、忘れそうになって、ちょっとヒヤッとしたのだよ)

さーて。3年ぶりのウッフィツィ美術館っ!3年前に入場した時は、わけもわからず、ボッティチェリやレオナルド・ダ・ヴィンチなど、著名人の作品に、「うわー」「うわー」と言いながら鑑賞したのだが、あれから時を経て、いろいろ本なども読み、少しだけルネサンス美術について片足を突っ込んだ、自称中級者の私。

「ま、館内では私が絵の説明をしてあげるよ」と、頼まれてもいないのに、偉そうに母に言い放つ、ちょっと痛い自称中級者の私。3年前には、ラファエロの「ひわの聖母」と「自画像」が、他の展覧会に出張していて不在だったので、今回ぜひ見たいのは、この2作品である。

いやあー3年ぶりだが、こうしてルネサンス美術(自称)中級者になってみると、3年前には目につかなかった作品が、どんどん私の目を惹きつけるよ!

シモーネ・マルティーニの「受胎告知」なんか、3年前は「マリアの目、細すぎてかわいくない」とかしか思わなかったが、こうして改めて見てみると、衣服の流れや身体の線が優雅で、ほえーと見とれてしまう。

ピエロ・デッラ・フランチェスカの「ウルビーノ公夫妻の肖像」も、3年前は「何か夫婦の横顔」くらいにしか思わなかったのだが、今回鑑賞すると、背景の描き方の美しさにすっかり魅了されてしまった。

3年前と比べて、異様に私の心を惹きつけたのは、ボッティチェリの作品群。ウッフィツィ美術館の代名詞のような絵である、ボッティチェリの「春」と「ヴィーナスの誕生」がある部屋には、他にも数多くのボッティチェリ作品が展示されていて、さながら「ボッティチェリの間」と呼べそうな部屋である。

3年前はギリシャ神話が題材である「春」と「ヴィーナスの誕生」ばかりに惹きつけられたのだが、今回改めて鑑賞してみると、ボッティチェリのキリスト教作品も、いい。いい、と言うより、何だかよく分からないが、胸締め付けられる気分になるのだ。

ルネサンス三大巨匠と呼ばれる、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロの作品と比べて、ボッティチェリの作品は、感傷的で平面的であり、理性的で写実的なルネサンス期の芸術的流行に逆行している、と言われることがあるが、確かにそうかもしれない。だが、逆に、その微妙に現実的ではない筆遣いに、妙に胸が締め付けられてしまい、私はボッティチェリ作品の前から動けなくなってしまった。

特に、この部屋に展示されている、ボッティチェリの「受胎告知」は、異様に心に迫りくるものがあった。マリアに処女懐胎を告げる大天使ガブリエルは、まるでたった今、窓から飛び込んてきたみたいに躍動感があり、そのお告げを受けとるマリアが、驚きで体をのけぞらせる姿が、優美である。

…と、同時に、何だかこの絵を見ていると、だんだん切ない気分になってくるのである。いったい何でだろう…。「受胎告知」は、決して暗いテーマではないし、鑑賞者にマリアの凛とした覚悟を伝えるようなタイプの絵が多いというのに。

というか、この絵に限らず、ボッティチェリの絵を見ていると、決して暗いテーマを描いているわけではないのに、妙に切なさに酔いしれたくなるような気分にさせられる。この妙な気分について、理屈で説明するのはとても難しい。理屈じゃないってことは、これはもはや恋である。

というわけで、私はこのウッフィツィ美術館にて、完全にボッティチェリ作品に恋する人間となってしまった。恋は盲目。ってなわけで、この後、私は行く町ごとに、ボッティチェリ作品を所蔵しているという美術館情報をゲットすると、必ず押しかける、という、ボッティチェリ追っかけ野郎と化したのだ。

さて、このボッティチェリの間の次の部屋には、今度はレオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」がある。ボッティチェリと同時代を生き、しかもおなじ師・ヴェロッキオに師事していたレオナルドだが、彼が残した手記の中に、ボッティチェリの「受胎告知」を酷評したのではないか、と言われる一節が書かれている。

「大天使ガブリエルがマリアを部屋から追い出そうとしているみたいに動きが荒々しい」とか、「受胎告知を受けたにしてはマリアの表情が絶望してるみたいに見える」とか批判している。レオナルドの言うことも確かに一理はある。私がボッティチェリの「受胎告知」を見て切ない気分になる、と書いたが、鑑賞者をそんな気分にさせる「受胎告知」は、キリスト教信者から見ると、受け入れがたいものなのかもしれない。

だが、二人の、「受胎告知」を続けて鑑賞してみると、私はボッティチェリの「受胎告知」の方が断然好みであった。だって、レオナルドの「受胎告知」は、確かに繊細に描かれていて絵の上手さはわかるのだが、大天使ガブリエルもマリアも無表情で、上手、という以外に何の感想も抱けないのだ。

このウッフィツィ美術館所蔵の、レオナルドの「受胎告知」は、レオナルドが描いたものではないのでは?という説もあるのだが、むしろ、その説が本当なんじゃないか、と思うほど、私には微妙に感じられる作品なのである。ただし、もちろんこういうのは好みの問題。母も姉も、このレオナルドの「受胎告知」は好きだと言っていた。

…とか何とか、自称ルネサンス中級者にもなると、うんちくを垂れながら鑑賞するようになるので、ウッフィツィ美術館鑑賞は、予想以上に時間がかかってしまった。ちょっと急ごうか、てな雰囲気になり、3人とも、ミケランジェロの「聖家族」の絵は、ほぼ素通り。だって、マリアがキン肉マンなんだもんなー。

で、3年前には鑑賞できなかったラファエロの「ひわの聖母」と「自画像」のある部屋に行くと、今度はちゃんと置いてあった。ヨカッタ~。「ひわの聖母」、背景もほんわりしていて、やさしい雰囲気でよいー!何だか不安な気分にさせられるボッティチェリ作品に比べて、実に穏やかで安定している。ラファエロの絵の安心感てのは、特筆すべきものがある。

ちなみに3年前は、「ひわって何?」状態だったのだが、今は「ひわ」が何だかわかるよ!イエスがなでなでしている鳥が「ひわ」って鳥なんだね!目が血のように赤いから、イエスの受難を予兆する鳥として、描かれているんだね、えっへん!(←痛い中級者)

この「ひわの聖母」の安心感もよいのだけど、自画像もいいー!ていうか、ラファエロかわいいよ!こんな顔してたんだね!かわいいね!ルネサンス期の画家で、自画像を描いている画家さんは多いが、ラファエロの自画像はとびぬけてかわいい。ラファエロ一人勝ちである。

リッピはくどくどしてそうな感じのおっさんだし、ボッティチェリは何かねちっとしてるし、ミケランジェロに至っては、もう少しだけでいいから自分を美化しなよ…て感じの顔である。ある意味ルネサンス期の画家さんは、自分に対しても正直なのかもしれないねえ。

というわけで、この後は急ぎ足でカラバッジョを見に行き(カラバッジョ作品は、何だかすごく離れた所に展示されているのだ)、カラヴァッジョのメドゥーサとにらめっこしてきたら、もうあっという間に11時半になってしまった。

いやー、うんちくを言いながら鑑賞すると、ウッフィツィ美術館は実に時間がかかることがわかった。11時くらいには鑑賞をやめて、30分くらいカフェで休憩するつもりだったのに。次に来るときは(また来る気満々)、一日中ウッフィツィ美術館にこもりたいよ!

あっ、そういえば、今回はウッチェッロの「サン・ロマーノの戦い」が修復中のためか見当たらなかったなあ。遠近法オタク・ウッちゃんの絵も、次回はじっくり見ないとね。

さて、11時半からはお待ちかねのヴァザーリの回廊っ!

ヴァザーリの回廊は、ミケランジェロの「聖家族」の絵がある25室の入り口近くに、回廊へと続く扉があるため、25室前あたりに集合である。一回につき25人の入場なのだが、事前に予約チェックなどはなかった。

…どうするんだろうなあ…と思っていると、11時半になり、ヴァザーリの回廊へと続く扉が開けられた。予約している人々は、扉を開けたガイドさんに続けて入って行き、間違ってその流れに乗って扉の中に入っていく人は、係員に制止されて、ぽいっと出されている。

…どうやって区別してるんだろう?と謎に思ったが、案の定、我々3人も中に入ろうとしたら何だか力ずくっぽく止められた。ちょっとムッとして、「11時半に予約してるんですが?」とイタリア語で告げると、確認してくれて、「オッケー、オッケー」と中に入れてくれた。

イタリア語のガイドしかないので、イタリア人以外は予約客じゃない、と勝手に判断して外に出していたのだろうか。このへんは、イタリアらしく本当にいいかげんであった。係り員が予約を確認した紙も、くしゃくしゃのA4の紙に、姉のファーストネームが書かれて、その横に3人を表す「3」という数字が書かれてあっただけだったし…。

ともあれ、念願のヴァザーリの回廊っ!…イタリア語のみのガイドだが、我々3人は、ただただメディチ家気分を味わいたいだけなので、ガイドなんか全然わからなくても、ノープロブレムっ!

まあ、それでも、リスニング練習と思って、頑張って私は耳を傾けてみましたよ。しかも、こういう時私は見栄を張るタイプなので、わかってるフリもしてみましたよ!まあ、実際は何言ってるかよくわからなかったわけですが、ヴァザーリの回廊について予習はしておいたので、話している内容を推測することはできた。予習ってスバラシイ。

ガイドは若いイタリア人女性で、よくしゃべるガイドさんだった。完全にこの集団の中で浮いている我々日本人3人以外は、ほとんど年配のイタリア人で、ご夫婦での参加が多かった。男性陣はガイドに熱心に聞き入り、ちょっと自分歴史に詳しいぜ的なおじさんとかが、ガイドさんに質問したり、ガイドさんの説明を訂正したりしていた。

女性陣であるおばさま方は、ガイドさんの長い説明から、一人、また一人と脱落していった。おじさま達がガイドを取り巻き、おばさま達はガイドさんを無視して、窓の外の風景を眺める、そんな感じ。私は日本人3人ともガイドさん無視するのはヤバイと思ったのでおじさまグループに属し、母と姉はおばさまグループに属した。

ヴァザーリの回廊は、しっかり修復しているのか、中は案外新しく、キレイだった。なぜかヴェネツィア派の画家の自画像がたくさんあって、ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼあたりの自画像があった。また、この回廊を作ったヴァザーリ自身の自画像も、ヴェッキオ橋の上に差し掛かるあたりに展示してあった。

それにしても、ガイドさんの説明が速くて速くて、説明が終わったらサクっと次に進んでしまうので、ここらへんの自画像は、ヴァザーリ以外はじっくり鑑賞できなかった。まあ、パッと見、全員おじさんの肖像画で、誰が誰だかわからなかったが…。

このへんの絵や、回廊内部は写真撮影禁止なのだが、窓からの風景は撮影していい、とのことだったので、ヴァザーリの回廊から見える風景の写真をドウゾ~。

ヴァザーリの回廊1

ヴェッキオ橋の上に今いるんだぞっ!と実感できる景色。ここらはちょうど橋の真ん中あたりで、ヴェッキオ橋の真ん中あたりにある、有名な宝石屋さんが見える。橋の上にいる人たちが、ヴァザーリの回廊を見上げて、「えっ?何で人がいるの?」的な顔をしていた。…いやあ、優越感いっぱいの気分になりましたよ。思わずメディチ家気分。

ヴァザーリの回廊2

ヴァザーリの回廊3

回廊から見える、ヴェッキオ橋のお隣のサンタ・トリニタ橋。

ヴァザーリの回廊4

ヴァザーリの回廊には、こういう丸い形の窓もある。こういう窓は「コジモの目」とか呼ばれる窓だそうで、コジモ1世は、この窓から、フィレンツェ市民を監視していたとか、ちょっと前に見たNHKの番組で言っていた。

ヴァザーリの回廊5

その「コジモの目」から見下ろした、ヴェッキオ橋の宝石店。

橋を渡り終わった後で、回廊が途中で建物をうねっと迂回している部分があり、これは、建物の持ち主が、メディチ家にその建物を譲渡してくれなかったため、迂回して回廊を通すしかなかった部分らしい。へー。これもNHKの番組で何か言ってたなあ。

「うねっ」の後は、このヴァザーリの回廊一番の見どころであろう、サンタ・フェリチタ教会のバルコニーへとつながる部分に出た。ここは、メディチ家の人々が、外出せずに教会礼拝ができるように、この回廊と教会のバルコニー部分をつなげたのだそうだ。ほう。それはグッドアイディアだね。

で、この教会につながる部分だが、もっともっと重要なものがあった!教会のバルコニーと接続しているのは、進行方向から見て回廊の左側の壁なのだが、右側の壁には、歴代のメディチ家の人々の肖像画が展示されているのである。そう、そこには、私と姉のフィレンツェのアイドル・ジュリアーノの肖像画もあった!

思った以上に小さい、手のひらくらいのサイズの絵なのだが、かっ、カッコいい…。教会を説明するためにここでガイドさんが立ち止まってくれたので、私も姉も、教会そっちのけで、許される限りジュリアーノと向き合った。

ブロンズィーノ作の絵なのだが、うつむき加減の表情といい、高貴な鼻の形といい、ジュリアーノ、本当に素敵…!ちゃんと、仲良しのロレンツォお兄ちゃんと、横に飾られているのもよいっ!

いやー、実は、ヴァザーリの回廊を歩きたかった理由の一つが、このジュリアーノの肖像画が、ヴァザーリの回廊にあるらしい、という未確認の情報をゲットしていたからなのだ。いやー、ヴァザーリの回廊に悔いなしっ!

ヴァザーリの回廊は、なぜか最後にシャガールの絵があって、終了。フィレンツェで思わずシャガール。

で、ドアが開けられて、外に出ると、そこはボーボリ庭園であった。なるほどー。ゴール地点はボーボリ庭園なのね。実は結構歩いたんだなあー。所要1時間半くらいのツアーであった。

ヴァザーリの回廊出口

これがヴァザーリの回廊の出口。すぐ近くには、ブオンタレンティのグロッタ(人口洞窟)があった。

ガイドのおねえさんに、「ありがとうございました」と挨拶して、ヴァザーリの回廊ツアーは無事終了。母いわく、「ガイドのおねえさん、あんたがちゃんとイタリア語わかってると思ってたみたいだったよ」。私の演技力ってスバラシイ。イタリア語がしっかりわかってるフリをする私も私だが、その演技が通じているかどうかチェックしている母も母である。

さて、ボーボリ庭園の中に出たってことは、…このまま、ボーボリ庭園も鑑賞できちゃうってことですね?ボーボリ庭園って入場料が7ユーロくらいいるはずなんだが…。10.5ユーロで、ウッフィツィ美術館も、ヴァザーリの回廊も、ボーボリ庭園も入場できちゃうなんて、本当にイタリアっていいかげん…。長くなってきたので、この後のボーボリ庭園以降の旅行記は、また次回ってことで。

ちなみに、ヴァザーリの回廊は、ボーボリ庭園で終了なので、ウッフィツィ美術館でおみやげを買いたい人は、ヴァザーリの回廊に入る前に、買い物を済ませておく必要があるので、注意が必要である。我々はそれを忘れていて、また2日後に、おみやげを買うためだけにウッフィツィ美術館に入館したのである。でも、その日は、女性無料デーだったので、痛くもかゆくもなかったのですよ。詳しくは、3/8の旅行記でね!

3/6フィレンツェ5 太った小人とハイポーズ!へ続く